夏になるとエアコンをよく使いますよね。
でも「冷房と除湿ってどうちがうの?」「どっちが電気代がやすいの?」と思ったことはありませんか?
実は、エアコンの除湿には2つのタイプがあって、電気代も違うんです。
このページでは、冷房と除湿のち違いや、いつどっちを使えばいいか、電気代をやすくする工夫まで説明します。
エアコンを上手に使いたい人はぜひ読んでくださいね。
はじめに:夏の節電、どっちを使えばお得?
夏はとっても熱くて、エアコンがないと大変です。
でも、エアコンの「冷房」と「除湿(ドライ)」、どっちを使えば電気代がやすいのか、気になりますよね。
実はただ「除湿」と書いてあっても、エアコンの中には2つの除湿のやり方があるんです。
そのちがいによって、電気代が高くなったり、安くなったりするんですよ。
結論:方式によって「安さ」は変わる
結論から言うと、エアコンを省エネで使いたいなら「弱冷房除湿」がもっとも経済的です。
次いで「冷房」。
一方、「再熱除湿」は快適さ重視の反面、電気代は最も高くなる傾向にあります。
各モードの1時間当たりの目安電気代(※一般的な6畳エアコン・標準使用の場合)
モード | 電気代(1時間) | ポイント |
---|---|---|
弱冷房除湿 | 約4円 | いちばん安い |
冷房(24℃設定) | 約11円 | ふつうの電気代 |
再熱除湿 | 約15円 | いちばん高い |
このように、除湿一つとっても方式によって電気代に約3倍以上の差が出る場合もあります。
「弱冷房除湿」がいちばんやすくて、「再熱除湿」はいちばん高いんです。
エアコンの除湿が高いって言われるのは、この「再熱除湿」のことなんですね。
冷房と除湿の仕組みの違いとは?
冷房の仕組み
冷房は、室内の空気をエアコン内部で冷却し、冷やされた空気を再び部屋に送り出すことで室温を下げます。
設定温度を低くすればするほど、コンプレッサーの稼働時間が増え、消費電力も上がるため、電気代が高くなります。
弱冷房除湿の仕組み
弱冷房除湿は、文字通り「弱い冷房モード」のような仕組みで、室温をそれほど下げずに湿気だけを取り除こうとします。
冷却は控えめなので消費電力も抑えられ、比較的安い電気代で運転できます。
体感としては部屋が少しひんやりする程度で、真夏の直射日光を避ける際に活躍します。
再熱除湿の仕組み
再熱除湿は、一度冷却した空気を再び温め直してから部屋に戻す方式です。
湿気を徹底的に取り除いたうえで室温を元に戻すため、温度の振れが小さく快適ですが、そのぶんヒーターのような再加熱工程に電力が必要となり、電気代は最も高くなります。
冷えすぎたくない寝室や赤ちゃんのいる部屋などで適しています。
電気代比較|なぜ差があるのか?
まず、静止した状態で電気代の目安を再整理します。
モード | 1時間の消費電力目安 | 推定電気代(27円/kWh換算) |
---|---|---|
弱冷房除湿 | 約0.15~0.18kWh | 約4.1円 |
冷房(24℃設定) | 約0.35~0.45kWh | 約11円 |
再熱除湿 | 約0.55~0.65kWh | 約14.9円 |
冷房と除湿!どんな時にどっちを使えばいい?使い分けガイド
日中の暑い時
直射日光が差し込んで室温が高くなる日中は、冷房モードでしっかり温度を下げるのが最適です。
設定温度は26℃前後を目安にし、無駄なく冷却しましょう。
夕方〜夜にかけて湿気が気になる時
涼しさだけではなく、湿度が気になり始めたら、弱冷房除湿モードに切り替えて快適さをキープしつつ節電も叶います。
寝室や敏感な人がいる場合
夜間、室温が下がりすぎるのが苦手な方や赤ちゃん・高齢者がいる場合は、再熱除湿モードが活躍。
湿度は下げつつ室温は一定に保て、寝苦しさを軽減できます。
節電のための3つの工夫
1. サーキュレーターの併用
冷房・除湿時には、サーキュレーターを使って部屋の空気を循環させることで部屋全体を均一に冷やせます。
結果的に設定温度を1~2℃ほど上げても快適を維持できるため、電気代を抑えられます。


2. エアコンのフィルター掃除
フィルターにホコリが溜まると空気の通りが悪くなり、コンプレッサーの負担が増して消費電力が上昇します。
目安は月に1回、掃除機や流水でやさしく清掃すれば十分です。
3. 契約プランと運転タイミングの見直し
電力会社の料金プランには夜間・深夜の安い時間帯や、高温時限定の使用制限プランなどがあります。
自分のライフスタイルに合わせて最適なプランを選ぶことで、年間を通じての電気代を節約できます。
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「除湿=電気代が高い」は誤解?
よく耳にする「除湿は冷房より電気代が高い」という声。
しかしその多くは「再熱除湿モード」のことで、弱冷房除湿の場合はむしろ冷房より安いケースもあります。

除湿=電気代が高い、というイメージを持つ前に、自宅のエアコンがどの方式かを確認してみましょう。
冷房と除湿の併用はできる?上手な切り替え方
冷房と除湿は同時に使うのではなく、時間帯や気候に応じてモードを切り替えることが重要です。

例えば、日中は冷房で室温を下げて湿度も落とし、夕方以降は弱冷房除湿で湿度を抑えつつ温度変化を抑える、という流れが効率的です。
補助冷房として「スポットクーラー(スポットエアコン)」を活用するのもおすすめです。


熱中症対策や快眠対策など、目的に応じて使い分けることで、心地よさと節電を両立できます。
自宅エアコンの除湿方式を確認する方法
使っているエアコンがどの方式かは、次の方法で調べられます:
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取扱説明書をチェック:仕様欄に「弱冷房除湿」「再熱除湿」と記載されています。
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メーカー公式サイトで型番検索:スペック表にあり、除湿方式や消費電力が記載されています。
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実際にモードを試す:除湿モードで運転して室温が大幅に下がらず、電気代が高いと感じたら再熱除湿の可能性が高いです。
冷房 と 除湿 どっち が 安いのかまとめ:快適さと節約を両立しよう
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節電重視なら弱冷房除湿がベスト
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冷却重視の時は冷房が主役
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寒がり・高齢者向けには再熱除湿
さらに、サーキュレーターの併用やフィルター掃除、電力プランの見直しなどを合わせて取り入れることで、年間を通じて電気代を大きく抑えることが可能です。
ぜひご家庭の使用状況に応じてモード選びを工夫し、快適で賢いエアコンライフを実現してください。
おまけ:エアコン代を減らしたい人へ
「冷房や除湿を工夫しても、そもそも電気代が高い…」そんなときは、電力会社の見直しも手です。
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